Instagram(インスタグラム)を活用したマーケティングとはどうするのだろう
広告を活用したマーケティングが定着しつつある今、インスタグラムはどのように活用出来るのでしょうか。
今回はインスタグラムの特徴とそのマーケティング活用事例をご紹介します。
Instagram(インスタグラム)とは!?
Facebook傘下のインスタグラムは、ざっくりいえば写真や動画の投稿に特化したSNSです。
スマホで撮影した写真や動画を洗練されたフィルタなどで加工して投稿できるのに加え、他のユーザーをフォローして投稿をタイムラインで閲覧できます。
ここからはインスタグラムを活用したマーケティングについて解説していきます。
一緒に見ていきましょう
インスタグラムブームの理由
数多くのSNSの中でもインスタグラムは特に綺麗な画像や動画が多いという特徴を持ち、企業が自社商品の紹介に利用することも多いSNSです。
個人的な趣味や友達との交流手段として使う人もいる一方で、インスタグラムを通じてインフルエンサーとして活躍する人も多く個人の好みによって色々な使い方を楽しむことができます。
そのためインスタグラムはSNSの中でも利用者が多く、現在でもその人気が衰えを見せることはありません。
またマーケティング手法の一環としてインスタグラムを利用した方が良いと考える企業も多いでしょう。
現在、インスタグラムの月間アクティブユーザー数は約3,300万人だとも言われたます。
月間アクティブ率も8割を超えており一度登録すると継続的に利用する人の割合が高いと言えます。
男女比は女性が60%男性が40%と多少女性のほうが利用者数が多いとわかります。
では実際にどのようにインスタグラムでマーケティングをしていくの見ていきましょう。
インスタグラムのマーケティング
インスタグラムを活用して企業のブランディングや商品の認知・販売、集客などを成功させる。
簡単に言うと、これをインスタグラムマーケティングと言います。
もともとインスタグラムは、写真を通じて不特定多数の人たちとコミュニケーションを楽しむSNSでした。
しかし今では、ユーザー行動が多様化し、単純にコミュニケーションがおこなわれるだけではなくなりました。
たとえば、ある商品の写真を見て、その商品に興味を持ち、最終的に購入に至ったり、興味を持ったお店に足を運んだりすることが当たり前になりました。
このユーザーの行動に注目が集まり、最近では多くの企業がマーケティングツールのひとつとしてインスタグラムを活用しています。
インスタグラムのマーケティングにおける強み
近年ユーザーが伸びているInstagram。
写真と動画がメインで、投稿を作成するのに時間がかからない気軽さが特徴です。
2020年3月時点の国内アクティブユーザーは3,300万人と、Facebookを上回っています。
インスタグラムには以下の特徴があります。
- 写真や動画メイン:おしゃれな写真や動画など、世界観の美しさが重要。
- 女性ユーザーが多い:20代~30代の女性ユーザーが中心で、ファッション、美容、グルメ、旅行などライフスタイルに関連する投稿が多い
- 検索エンジンとしての使われ方も:ハッシュタグを使って行きたいお店やファッションをチェックするなど、情報収集の手段としても使われている
インフルエンサーとして一般の人がインスタグラム上で高い影響力を持つケースもあるほど、画像・動画のクオリティが重要視されています。
この特徴から、ビジュアル的に魅力のある商品や若い世代をターゲットとしているビジネスに向いていると言えるでしょう。
インスタグラムのマーケティング戦略
インスタグラムマーケティングにおいて、大切のことは「FUESSCAS理論」です
「FUESSCAS理論」とはインスタグラムにおける一般消費者の行動パターンを細分化したものの頭文字をとったものです。
・F Find & Follow(探す、フォローする)
・U UGC(投稿、クチコミ)
・E Engagement(共感)
・S Search(Instagramでタグる)
・S Search(検索エンジンで検索する)
・C Comparison(比較)
・A Action(購買・来店)
・S Share Spread
順番に詳しく解説していきます。
Find & Follow(探す、フォローする)
一般消費者は、インスタグラムを使って自身に有益となる情報を得ている訳ですが、自動的に情報がたくさん入ってくるわけではありません。
まずは、自身で興味のあるアカウントやハッシュタグを探して、継続して情報を得ようと思えば必ずそのアカウントをフォローします。
UGC(投稿、クチコミ)
インスタ上で気になるアカウントやハッシュタグから、投稿を見るのですが、1番のポイントは消費者目線で投稿があるかどうかです。
企業の投稿ももちろんですが、そのブランドに対する一般消費者のインスタ投稿も重視する傾向にあります。
情報としてUGCはなくてはならないものと言っても過言ではありません。
Engagement(共感)
エンゲージメントは英語で「契約、約束、雇用、婚約」などの意味がありますがマーケティング活動において、「共感」と位置付けてられます。
一般消費者はインスタグラムの投稿を見て、共感を覚えれば「いいね!」「コメント」「webをクリック」などのアクションを起こします。
エンゲージメントを高めるにはいかに共感した投稿内容になっているかが重要です。
Search(Instagramでタグる)
インスタグラムで興味や共感を得たユーザーはどんなアクションをするのかというと、インスタグラム上からハッシュタグ検索を行います。
これはインスタグラムで得た情報だけでなく、日常から得た情報でもインスタグラムでハッシュタグ検索をする傾向にあります。
他の人がどんな投稿をしているのか、消費者目線でどんなブランド、サービス、商品、施設なのかが重要です。
Search(検索エンジンで検索する)
インスタグラムでハッシュタグ検索をして更に興味度が高まった一般消費者は次にどんな行動に移すかというと、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでより詳細情報を検索します。
「価格はいくらなんだろ」「どこにあるのかな」「もっと写真を見たい」など詳細情報をオフィシャルサイトから閲覧しようとし、ブランド名などを用いて検索し、詳細情報を確認するのです。
ここまで一般消費者を育成する事ができればインスタグラムマーケティングで成功していると言っても過言ではありません。
Comparison(比較)
当然、一般消費者にも予算などの諸事情もあるので、他のブランド・サービスなどと比較検討するため、他の情報も自ら得ようとします。
比較前に圧倒的な優位性を打ち出せている事がインスタグラムマーケティングで重要になります。
Action(購買・来店)
最終的に他のブランド・サービスと比較したのち、やはり1番気になったブランドを購入する、お店に来店するといった行動に移ります。
ここではじめて売上につながります。
Share Spread
商品の購入や店舗・施設の来店、来場をした後に、その体験自体に「人に教えたい」「自慢したい」などの価値があってはじめてインスタグラム上で拡散をしてもらえます。
インスタグラムマーケティングでは、他のSNS媒体と違って投稿に対するインセンティブが強くても、インスタに合わない投稿は拒絶される傾向にあります。
一般消費者にいかに体験を投稿してもらえるかという仕掛け作りも欠かせません。
これだけではイメージがつきにくいと思います。
次は実際にマーケティング事例を紹介していきます。
インスタグラムのマーケティング活用事例
フォロワー数TOP5の企業アカウントを分析してみました。
実際にどのようなマーケティング活用をしているのか事例をもとにご紹介していきます。
・1日平均投稿数
・直近1ヶ月の平均いいね
1. NIKE

・1日平均投稿数:0.19回
・直近1ヶ月の平均いいね数:406,353いいね
6千6百万フォロワーを抱えるNIKEが堂々の1位!過去最高の”いいね数”が集まった投稿は上記投稿で、“92万いいね“がついています。
NIKEの特徴は、投稿頻度が月6回ペースと非常に頻度が少ないことです。
それに加え、直近1ヵ月でいえば、6投稿中5投稿は動画コンテンツとなっており、動画によるアプローチを非常に大切にしていることがわかります。
2. ナショナルジオグラフィック

・1日平均投稿数:9.28回
・直近1ヶ月の平均いいね数:695,333いいね
雑誌メディア『ナショナルジオグラフィック』アカウントです。
過去一番”いいね数”が集まったのは、カナダ・バンフ国立公園の写真でした。
同アカウントの特徴は、なんといっても世界の美しい写真を毎日10投稿近くあげていることで、ナショナルジオグラフィックにしか撮れないような1枚1枚の写真が、ユーザーの心を掴みます。
3. H&M

・1日平均投稿数:3.26回
・直近1ヶ月の平均いいね数:132,772いいね
皆さんご存知の『H&M』
過去最高いいね数の投稿は、上記のコーディネート投稿でした。
H&Mは、ほぼ毎日コーディネート写真を投稿しており、どれも”いいね数”を多く集めているのが特徴です。
その他にも美容関連にまつわるナレッジ動画を定期的に投稿しており、主に女性向けに役立つアカウントとしての存在感を強めています。
4. シャネル

・1日平均投稿数:0.88回
・直近1ヶ月の平均いいね数:97,317いいね
CHANEL(シャネル)の投稿は、もうどれもハイレベル。
ハイブランドらしく、1枚1枚の写真のクオリティが非常に高いのが特徴です。
シャネルは、女性中心に人気を集めた映画『トワイライト』でも主演を努めた彼女を起用することで、さらに女性のファンを獲得することに成功しています。
5. ルイ・ヴィトン

・1日平均投稿数:0.56回
・直近1ヶ月の平均いいね数:83,476いいね
高級ブランド『ルイ・ヴィトン』のインスタグラムです。
1日平均0.5投稿と、そこまで積極的に投稿はしていません。
しかし長い期間で分析してみると、春夏秋冬の最新コレクション発表のタイミングでは頻繁に写真をインスタグラムに投稿しており、ブランディングよりも新着商品の認知拡大を目的として活用しているのかもしれません。
まとめ
インスタグラムを活用したマーケティングについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
インスタグラムマーケティングは地道に行うことで成果に繋がると思われます。
また、しっかりとターゲットを決めてアプローチしていく必要があるということもわかりました。
是非、参考にチャレンジしてみてください。