種類 | 難易度 | 合格率 | 学習期間の目安 |
民間資格 | 普通 | 45% | 1〜3ヶ月 |
年収 | 受験資格 | 試験月 | オススメ度 |
〜 | なし ※1級のみあり |
6月/12月 |
なんか会社でビジネス実務法務検定を受験するよう案内がきてたんすけど、何の資格かさっぱり分かんないんすよね…。
数年前によくあったバイトテロのように、コンプライアンスを欠いた行動が会社に対して大きな損害を及ぼす事は少なくありません。
現代社会において、コンプライアンス意識を高めるためにも最低限の法律知識を身に付ける必要があります。
そこで今回は、そんな会社のコンプライアンスやビジネスで必要となる法律知識について学ぶ事のできるビジネス実務法務検定の内容や難易度、合格率などについて徹底紹介しようと思います。
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ビジネス実務法務検定とは

ビジネス実務法務検定とは、ビジネスで必要となる法律知識を身に付ける事ができる検定です。
社員一人一人のコンプライアンス意識を高めるために、ビジネス実務法務検定を推奨している企業は数多くあります。
検定を主催しているのは東京商工会議所であり、これまでの累計受験者は76万人を超えています。
検定レベルは1級、2級、3級の3段階に分かれています。
3級の内容・難易度・合格率・過去問
合格までの 勉強時間 |
40時間 |
---|---|
難易度 | 易 |
合格率 | 75.7% |
次の事項のうち、その内容が正しいものはAを、誤っているものはBを選びなさい。
- 契約当事者間において、債務者に債務不履行があった場合に債務者が債権者に支払うべき損害賠償の額をあらかじめ約定したとしても、民法上、当該約定は無効である。
- 企業は、その営業上の機密情報を第三者によって不正に利用されていても、当該情報を営業秘密として特許庁の登録を受けていなければ、当該第三者に対し、不正競争防止法に基づく差止めや損害賠償を請求することができない。
- 製造物責任法上、製造物に欠陥がある場合には、当該欠陥によって人の生命、身体または財産に損害が生じたときだけでなく、当該欠陥による損害が当該製造物についてのみ生じたときであっても、当該製造物の製造業者等は、製造物責任法に基づく損害賠償責任を負う。
- 企業の従業員が、特許法上の職務発明に該当する発明をした場合、その企業は、特許法上、当然に特許権を取得する。
- 買主Aは、売主Bに対して売買代金債務を負っている。Aは、Bに対して売買代金債務を弁済する場合、民法上、Bに対して、その弁済と引換えに受取証書の交付を請求することができる。
①B ②B ③B ④B ⑤A
ビジネス実務法務検定の3級では、社会人に必要な最低限の法律知識を身に付ける事ができます。
内容もそれほど難しくないので、独学で十分合格レベルに達する事が可能です。
3つの検定レベルの中で毎年最も受験者数が多い事でも知られています。
2級の内容・難易度・合格率・過去問
合格までの 勉強時間 |
60時間 |
---|---|
難易度 | 普通 |
合格率 | 43.4% |
消費者契約法に関する次のア~オの記述のうち、その内容が適切なものの組み合わせを①~⑤の中から1つだけ選びなさい。
ア.消費者契約法は、労働契約も含めて、事業者と消費者との間で締結されるあらゆる契約に適用される。
イ.事業者は、消費者契約の締結について消費者を勧誘するに際し、物品、権利、役務その他の当該消費者契約の目的となるものの分量等が当該消費者にとっての通常の分量等を著しく超えるものであることを知っていた。この場合、当該消費者は、当該勧誘により当該消費者契約の申込みまたはその承諾の意思表示をしたときは、その意思表示を取り消すことができる。
ウ.消費者契約法が規定する取消権は、消費者保護の観点から、その行使期間についての定めがなく、消費者はいつでも取消権を行使することができる。
エ.事業者と消費者との間の契約において、事業者が契約の重要事項に関して事実と異なる内容を告げる行為は、民法上の詐欺による意思表示における欺罔行為に該当するため、消費者契約法上の不適切な勧誘行為には当たらない。
オ.事業者と消費者との間の契約において、消費者の不作為をもって当該消費者が新たな消費者契約の申込みまたはその承諾の意思表示をしたものとみなす条項その他の法令中の公の秩序に関しない規定の適用による場合に比して消費者の権利を制限しまたは消費者の義務を加重する消費者契約の条項であって、信義則に反して消費者の利益を一方的に害するものは、消費者契約法上、無効である。
① ア・イ ② ア・ウ ③ イ・オ ④ ウ・エ ⑤ エ・オ
③
ビジネス実務法務検定の2級では、弁護士などの外部専門家に対する相談といった一定の対応ができるレベルの知識を身に付ける事ができます。
3級よりも出題範囲が広がり、会社法の知識を多く問われます。
2級は3級との併願受験が可能であり、同時進行で勉強をする人も多くいます。
1級の内容・難易度・合格率・過去問
合格までの 勉強時間 |
120時間 |
---|---|
難易度 | やや難 |
合格率 | 17.2% |
下線部の行為は、パワハラに当たるか。パワハラとはいかなる行為かを述べた上で、①の行為がパワハラに該当するか否かを具体的に説明しなさい。
X社は、大手の総合電機メーカーである。また、Y社は、X社の子会社であり、情報通信機器の製作・販売を行っている。X社は、人事交流のため、数年前から、Y社に社員を出向させている。X社とY社は、「出向契約書」を取り交わしており、Y社への出向を命じられた社員(以下、「出向社員」という)はX社の社員としての身分を有したままX社を休職して出向すること、出向社員はY社の就業規則等に従うこと、給与はX社の基準によりX社が支給すること、出向社員に対する懲戒処分はY社の人事考課を基礎としてX社が行うことが規定されている。
Aは、平成26年4月1日付けで、Y社総務部から営業部に異動した男性社員(32歳)である。Bは、X社の営業部に勤める男性社員(45歳)であるが、同日付けで、Y社の営業部長として出向を命じられた。Aは、接待等で帰りが遅くなった日の翌日などは、いつも寝坊してしまい、同年夏頃には週1回程度遅刻するのが常態化していた。
ある日、始業時から営業会議が予定されていたが、Aは、朝になって突然腹痛を起こしたため、会議に30分ほど遅刻してしまった。Aは、Bから再三再四「遅刻するときは始業前に必ず連絡するように。」と言われていたが、遅刻が多く電話しづらかったため、電話連絡をしなかった。なお、Y社の就業規則には、遅刻する場合に事前に連絡しなければならないという規定はない。
①Bは、営業会議終了後、Aを別室に呼び、一対一で、「この2ヶ月、毎週のように遅刻しているが、どういうことだ。遅刻する場合は、必ず始業時刻前に電話してくるように言っているのに、ほとんど電話もかけてこない。そんなことでは社会人として失格だぞ。」と、約10分にわたり厳しく叱責した。そして、「遅刻しないように体調管理に留意することや、万が一遅刻する場合は始業時刻前に電話連絡するよう改めることを内容とする反省文を、メールで昼休みまでに私宛に送ってきなさい。」と、反省文の提出を求めた。Aは、反省文など書きたくなかったが、Bがかなり苛立っていたことから、仕方なく提出した。
一方、Aは営業部に異動したばかりだったので、同じ部内で営業経験の長い同僚のCに営業ノウハウを教えてもらっていた。Cは、最初こそ、同僚のAに親切に対応していたが、営業下手なAに次第に嫌気が差すようになった。
1.パワハラの定義について
パワハラとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為をいう。
2.①について
上記定義に照らして検討すると、Aの度重なる遅刻は、労働契約に基づく労務提供義務に反し、また、就業規則上記載されていないとしても事前連絡なく遅刻することは、職務専念義務に反するおそれがある。他方、所属長であるBが相当な限度で従業員を叱責すること自体は、違法性を有しない。本件のBは、「社会人として失格」という不適切な発言をしているものの、叱責は別室で一対一で行われていること、叱責の時間は10分程度であること、反省文も体調管理に留意し遅刻する場合は電話連絡するように是正する合理的な内容であることから、当該叱責および反省文の提出行為はBの職務権限の範囲を逸脱するものではない。
したがって、①の行為は業務の適正な範囲を超えていないのでパワハラには当たらない。
ビジネス実務法務検定の1級は業務上必要となるビジネス全般の法務知識を学ぶ事ができます。
3級や2級は選択問題しか出題されませんが、1級では論述問題が出題されます。
2級合格者のみが1級の受験が可能となっており、難易度はかなり高くなっています。
なんか急にレベル上がりすぎなんですけど…。
でも1級合格を目指す必要はないから安心してね!
次に、ビジネス実務法務検定がどこで役に立つかみていくわよ!
役に立つ資格?
難易度 | 3.0/5点 |
---|---|
転職に有利か | 2.5/5点 |
評価アップに繋がるか | 3.0/5点 |
独立できるか | 1.0/5点 |
将来性はあるか | 3.0/5点 |
ビジネス実務法務検定は、合格したからといって特別な仕事につけるわけではありません。
しかしビジネス実務法務検定を推奨している企業は数多く、社内での評価アップは期待できます。
また、ビジネス実務法務検定で学ぶ知識は実践で役立つものが多く、仕事で活かせる場面も多くあります。
いきなり2級から受検しても大丈夫?

ビジネス実務法務検定は検定レベルが3段階に分かれていますが、法律の勉強を少しでもした事がある人であればいきなり2級から受検しても問題ありません。
ただし、法律の勉強を全くした事がない人は3級の勉強をきちんとしてから2級の勉強を始めましょう。
1級の受検はやめたほうがいい

ビジネス実務検定の1級はかなり難易度が高く、合格率だけ見れば宅建試験と同等のレベルです。
先ほど説明した通り、ビジネス実務法務検定は合格したからといって特別な仕事に就けるわけではありません。
そのため、ビジネス実務法務検定1級の合格を目指すよりも、独占業務がある宅建試験など他の資格試験に挑戦することをオススメします。
だからさっき、1級を目指す必要はないって言ったんすね。
そう言えば、宅建試験について詳しくまとめた記事もあるから参考に見てみると良いわ!

試験情報
試験月 | 6月/12月 |
---|---|
受験資格 | 【1級】2級合格者のみ 【2級】なし 【3級】なし |
試験時間 | 【1級】 共通問題:2時間 選択問題:2時間 【2級】2時間 【3級】2時間 |
受検費用 | 【1級】11000円 【2級】6600円 【3級】4400円 |
試験方式 | 【1級】論述 【2級】マークシート方式 【3級】マークシート方式 |
独学でも合格できる?

ビジネス実務法務検定は独学でも問題なく合格できます。
独学で勉強する場合は以下の公式テキストで勉強することをオススメします。
3級の勉強にオススメの公式テキスト
2級の勉強にオススメの公式テキスト
2級と3級を同時に勉強するなら、もっと良い勉強方法があるのよ!
2級と3級の併願受検の場合

もし2級と3級の併願受験を考えているのであれば、スタディングの通信講座を受講することをオススメします。
オススメする理由
- 圧倒的にコスパが良い!
- 解説がわかりやすい!
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もしビジネス実務法務検定の2級と3級のテキストと問題集を購入する場合、総額2万円ほど掛かります。
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独学 | スタディング |
・3級のテキスト・問題集 ・2級のテキスト・問題集 |
・3級のテキスト・問題集 ・2級のテキスト・問題集 ・基本講座 ・予想問題集 ・過去問題集 |
また、講座はスマホでも受講する事ができるので、忙しい人でも通勤中に勉強をする事ができます。
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