楽天銀行の法人口座についてまとめています。 起業後開設すべきなのか?また審査や手数料、口座開設までの流れを詳しくご紹介していますので是非参考にしてくださいね。
楽天銀行の法人口座は作るべき?
楽天銀行の法人口座は作るべきなのか? ジャパンネット銀行やGMOあおぞらネット銀行ほど必須ではないですが、楽天市場に出店している方や、海外に取引先がある方は是非作っておきたい法人口座です。
というのも、キャッシュカードの発行手数料が税込1,100円かかる点が正直残念ですし、セキュリティ面もジャパンネット銀行の方が断然上だからです。 ただし、楽天市場で出店している方は簡単に連携ができますし、海外送金手数料が1,000円と安い点は魅力的です。
楽天銀行の法人口座の特徴
楽天銀行の法人口座の特徴は、以下になります。
法人口座の月額使用料が基本無料
楽天銀行の法人口座は、月額使用料が基本無料です。 大手銀行等では月額使用料(ネットバンク使用料等)がかかる場合がありますが、楽天銀行はネットバンク専門ということもあり無料で使用することができます。
振込手数料が安い
楽天銀行の法人口座は、振込手数料が安いです。 他の銀行との比較は以下になります。
月額基本料 | 振込手数料 | |
---|---|---|
楽天銀行 | 無料 | 【同行宛】 3万円未満:52円 3万円以上:52円【他行宛】 3万円未満:168円 3万円以上:262円 |
ジャパンネット銀行 | 無料 | 【同行宛】 3万円未満:55円 3万円以上:55円【他行宛】 3万円未満:176円 3万円以上:275円 |
GMOあおぞらネット銀行 | 無料 | 【同行宛】 3万円未満:0円 3万円以上:0円【他行宛】 3万円未満:166円 3万円以上:261円 |
三井住友銀行 | 無料 ※ライトのみ | 【同行宛】 3万円未満:0円 3万円以上:0円【他行宛】 3万円未満:220円 3万円以上:330円 |
ネットバンクだけで見ればジャパンネット銀行よりやや安く、GMOあおぞらネット銀行よりもやや高いです。 また大手銀行と比較すると振込手数料は安いですね。
身近なコンビニやゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行などの提携ATMが使用可能
楽天銀行の法人口座は、身近なコンビニやゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行などの提携ATMが使用可能です。 提携ATMは以下になります。
- セブン銀行ATM
- イオン銀行ATM
- ステーションATM Patsat
- イーネットATM
- ローソンATM
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
- VIEW ALTTE ATM
一応セキュリティはあるがやや不安
楽天銀行では、セキュリティ面には十分配慮されていると思いますが、ジャパンネット銀行に比べるとやや不安です。
また、ジャパンネット銀行のようにトークンはなく、セキュリティカードやスマホアプリを介してセキュリティをしますのでちょっと面倒な部分もあります。 ジャパンネット銀行に慣れている方にとってはちょっと違和感を感じますね。
個人事業主でも屋号付きの口座開設が可能
楽天銀行では、法人口座だけでなく、個人事業主の屋号付き口座も開設することができます。
屋号付き口座:「屋号+個人名」など
1アカウントで最大20口座まで開設可能
楽天銀行の法人口座は、1アカウントにつき最大20口座まで開設可能です。
法人口座専用の「口座管理プラス」を申し込むことで、担当者別にIDを発行し、異なる権限を付与する「複数ユーザー機能」、登録した許可IP以外からのログインを阻止する「セキュリティ機能」などが利用可能です。 複数の口座を複数の担当者で管理したい場合に非常に便利です。
楽天市場のショップと楽天バンクの連携で売上金が毎日入金される
楽天市場に出店されている方で、まだ楽天銀行の法人口座を開設していない方は、口座開設手続きが簡単にできます。
また楽天バンク決済と連携をすることで、売上金が毎日入金されます。 やはり楽天市場に出店している方、これから楽天市場の出店を検討している方にとっては法人口座の開設は必須ですね。
海外送金が他の金融機関に比べて安い
楽天銀行の法人口座は、海外への送金手数料が1,000円と安いです。 また、海外からの送金受取は金額に関わらず一律2,000円と安いです。
他の金融機関では10,000円ほど手数料がかかる場合があります。海外に取引先がある方は楽天銀行の法人口座開設は必須ですね。
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)が利用可能
楽天銀行では、楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)が利用可能です。 特に起業間もない頃は、法人名義のクレジットカードを作れない場合がありますが、デビットカードを利用することで、預金残高範囲内でクレジットカードのような使い方をすることができます。
ただし、年会費が税込1,100円かかりますので、既に他のデビットカードをお持ちの方は必要ないかもしれません。
楽天銀行の審査は厳しい?
楽天銀行の審査は厳しいのか? 事業内容によっては異なるかもしれませんが、比較的審査は緩いと思います。 私自身も個人事業主の屋号付き口座、法人口座共に開設していますが、特に問題なく開設できました。
ただし、事業内容の明確化は非常に重要です。特にホームページの開設をしているだけで審査の進行が変わるとまで言われていますので、申し込む前にホームページの開設はしておきましょう。
また最近流行りのバーチャルオフィスやレンタルオフィス利用者は、注意が必要です。 当サイトでもバーチャルオフィス利用中の方から「口座が開設できなくて困っている」という相談を頂いたことがありますが、こちらも事業の実態を明確に提示できるように下準備が大切です。
別記事にて口座が開設できない時の対処法をご紹介していますので、下記リンクもあわせてご覧ください。
楽天銀行の法人口座開設までの流れ
楽天銀行の法人口座開設までの流れは、以下になります。
- 申込フォームの入力・印刷
- 必要書類と申込書の送付
- 審査
- 口座開設完了
- ID・パスワードの設定
まずは、以下のリンクより法人口座、または個人事業主の口座開設の申込をします。 ▶︎楽天銀行口座開設申込ページ
指示通り入力が完了したら、印刷をして必要書類と一緒に楽天銀行へ送付します。 その後審査が始まり、審査に通過すると約10日〜14日後にThankYouレターとログインパスワード設定依頼のメールが送られてきます。
手順的には難しいことはありませんが、必ず必要書類に不備がないよう心掛けましょう。
楽天銀行法人口座開設の必要書類
楽天銀行法人口座開設の必要書類は、以下になります。
法人の場合
- 法人ビジネス口座開設申込書
- 法人ビジネス口座開設申込委任状兼実質的支配者に関する届出書
- 履歴事項全部証明書(原本)
- 本人確認資料
- 事業実態の確認できる資料
特に、事業実態の確認できる資料だけは入念な準備が必要です。 公式サイトにはホームページアドレス、許認可・登録・届出書(コピー)、発注書・納品書・請求書(コピー)、各種契約書(コピー)、その他取扱商品確認資料(コピー)のいずれか1点の提出が必要と記載されています。
法人設立から6ヶ月以上の場合はホームページのみで問題ないようですが、審査が不安な方は、上記に記載の全てのコピーを提出した方が良いです。 とにかく事業の実態をアピールすることで審査を通しやすくすることができます。必ず不備のないよう準備しましょう。
個人事業主の場合(屋号付き口座)
- 口座開設の申込
- 口座開設の申込受付の確認
- 返信用封筒の郵送
- 業務内容の確認資料の送付
- 口座開設の準備完了のお知らせ
- 支店番号・口座番号・仮ログインパスワードの確認
- ユーザーID・ログインパスワード・暗証番号・ワンタイムキーの設定
- ご利用開始
法人の場合同様に、業務内容の確認資料は不備のないよう準備してくださいね。 ▶︎楽天銀行口座開設申込ページ
まとめ
まとめになりますが、楽天銀行の法人口座はジャパンネット銀行ほど重要ではありませんが、楽天市場で出店されている方、今後出店する予定のある方、または海外に取引先のある方は是非作っておきたい口座です。 特に海外送金の手数料が安いので、経費を安く抑えることができます。
楽天銀行の法人口座、あるいは屋号付きの口座を開設したい方は、審査を通過できるよう下準備をしていきましょう。