さて、起業して会社経営が始まると、行く先は「成功」か「失敗」かの2択しかありません。 成功すれば巨額の大金を手に入れることができる上に地位と名誉が手に入りますが、失敗をすれば倒産して最悪の場合この世を去るという道を選択する者も少なくありません。
では、どのような社長が会社経営に失敗して倒産してしまうのでしょうか? 私が思うに会社経営の失敗は、ある意味交通事故のようなものかもしれません。 ある日突然資金が回らなくなる時もありますし、よそ見運転をして信号無視をしたかのように突っ走ってしまう時もあります。 ですが、自動車もいざという時の事故のために任意保険に入るように、会社経営でもいつ資金がショートしてもいいようにお金をストックしておく必要があります。
基本的に、会社経営の失敗の原因は資金不足ですので、資金があり続ければ倒産することはまずあり得ません。 しかし、それだけではなく社長自身が仕事をしない、あるいは社長が会社の状況を見えていないという理由から、結果倒産してしまうケースも少なくありません。 やはり、中小企業の社長は社内の中でもトップを誇る業績を叩き出してこその存在だと私は思います。
そこで本記事では、会社経営に失敗する社長の特徴として「3つの共通点」について掲載していますので是非ご覧ください。
会社経営に失敗する社長の3つの共通点
私が見た会社経営に失敗する社長の共通点は、以下3つになります。
起業したての頃は熱い想いを持って取り組むのでしょうけど、どうしても自分に逆らう人間がいない環境で生活すると、自分では気付かぬうちにマイナスな方向に進んでしまうんですよね…。
社長が仕事をしない
まずは、会社経営に失敗する社長の共通点として、「社長が仕事をしない」ということについて解説していきます。
よく「社長出勤」という言葉がありますが、中小企業の社長は従業員同様、あるいは誰よりも早く会社に出社する社長でないと「ダメ社長」の始まりです。 ましてや、従業員が社長と会った事がない場合や、会話した事がないなんて事があったら最低最悪の事態です。 もちろん、たくさんの支社があるような大企業の社長は別ですが、本社しかない中小企業の社長に会った事がないなんてまずあり得ません。 大概の失敗する社長は、『下の従業員を育てないと』と言いながら自分は仕事をしないパターンがほとんどです…。
そもそも仕事をしている社長の背中を見るからこそ、従業員が育つと思いませんか? 社長という人間は誰よりも早く会社に出社して、会社を守り続けるのが役目だと私は思います。 実際に私の知り合いの成功者と呼べる社長たちは、誰よりも早く会社に出社して、玄関掃除やその日のスケジュール確認などをおこなっています。
午後から出勤してくる社長、とりあえず出社はするがすぐに帰宅する社長は、社長が仕事をしない典型的なダメ社長です。 中には例外もありますが、基本的には社長も従業員も変わりはありませんので、同じように仕事をする社長が比較的失敗をしない傾向にあると思います。
社長が浪費家である
次に、会社経営に失敗する社長の共通点として、「社長が浪費家である」についてです。
「社長」や「経営者」という肩書きはお金を持っていて、なおかつ「セレブ」なイメージがありますよね? おそらく世の中のイメージも私と同じだとは思いますが、高級車を乗り回し、高級腕時計を見せびらかすように付けている社長は世の中にたくさん存在します。 さらには、回っていない寿司屋で食事をし、いかにも高そうなステーキ屋などにこまめに通う社長は相当な浪費家です。 自分一人や社長の奥さんと行くならまだしも、大概の浪費家の社長はキャバクラやクラブのお姉ちゃんを連れて高級な場所へ行き、その後お店に同伴するケースもごく普通の行動です。
こういう行動をする社長は、失敗という階段を降りているに違いありません。 確かに自分で稼いだお金かもしれませんが、それはプライベートでおこなう行為であり、従業員や下請け業者に絶対に見られないようにするべきです。 会社経営には、絶対と言っていいほど大きな波があります。
資金がある会社や財産のある社長は別ですが、資金が厳しくなった途端に従業員の給与カットやボーナスカットなどをすると、従業員はおもしろくありませんしモチベーションも上がりません。 『社長は高級車を乗り回しているのに、自分たちの給料はカットされた』なんてことがあっては、その会社に未来はありませんね…。
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社長がオブジェ化している
次に、会社経営に失敗する社長の共通点として、「社長がオブジェ化している」についてです。
- 社長自身の営業力はあるのか?
- 新しい戦略や企画力はあるのか?
実際のところ、会社経営はこれが一番大事なことです。 会社の社長はその会社のトップですから、常に社内で一番の存在でいなくてはなりません。 社長がいなくても回る会社はとても理想の会社ですが、これは想像の中で留めておけばいい話で、本当に自分がいなくても回る会社になってからで良いと思います。 社長が仕事を取ってくるから下の従業員は社長の背中を見て成長していきますし、社長が想像以上の企画をしてくるから従業員もそれ以上の企画を準備しようとするのです。 常に一歩先を進む存在感の強い社長でないと、成功という未来は来ないと思った方が良いと思います。 あの有名なソフトバンクの孫社長でさえも、日々勉強し自分の足で営業に回っています。 次期アメリカの大統領になるドナルド・トランプ氏に直接アポを取ってプレゼンをしに行く姿を見たら、下の従業員も頑張らなくてはと思うのでしょうね…。
まとめ
いかがでしたか?業績が下降気味の経営者は何か思い当たる節があるのではないでしょうか?また、業績が下降気味の会社で働いている従業員の方は、自分の会社の社長がこのような共通点に合致していませんか? 失敗する社長の共通点は、やはり誰が考えても理解できるダメな社長の行動ですね…。
これから起業を考えている方は、絶対と言ってもいいほど他人の失敗を見て早めに理解した方が得策と言えます。 会社経営に立ちはだかる壁は、知らない事が起きるから怖いだけであって、理解した上で訪れる壁はいくらでも乗り越えることが可能です。 今まで見た事のないような潔白な経営者を目指していけば、少なからず成功への近道となると思います。
失敗したいと思って会社経営をしている社長はこの世に存在しませんから、誰もが認める成功者になれるように頑張っていきましょう!
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